こんにちは、しじもです。
今回は、登録販売者という私が持っている資格の紹介をします。
登録販売者とは?
正式には「医薬品登録販売者」という名称で、その名の通り医薬品を販売および管理することが出来る資格です。具体的には、一般用医薬品(処方薬でなくルルみたいなドラッグストア買える薬)のうち(指定)第2類医薬品までの販売及び管理をすることが出来る資格です。なので、後で少し説明しますが登録販売者か薬剤師がいない、コンビニやスーパーでは薬を販売できなのです。
因みに、私は、大学1年の時にドラッグストアで、アルバイトを始めて、2年生の時に登録販売者を取得して2年間登録販売者として(研修生だったけど・・・)働いていました。
登録販売者と薬剤師の違いとは?
では、登録販売者と薬剤師の違いってどうなの?と思う人もいると思うので軽く説明します。まず、登録販売者は薬剤師と違い処方を行うことが出来ません。そのため、処方箋をもらって調剤を行うことは出来ません。
次に、ここが一番大事な部分になるのですが、登録販売者と薬剤師では、医薬品の販売できる領域が異なります。下の図(雑ですが)を見ていくと、薬剤師では全ての一般医薬品を販売できますが、登録販売者は要指導医薬品と第1類医薬品を販売することはできません。そのため、私は登録販売者なので第1類医薬品は販売できないことになります。おまけに、医薬部外品というものもあり、これは、コンビニやスーパーなど医薬管理者がいなくても販売できるものとなります。
また、下図より要指導医薬品が一番副作用などの健康や安全上のリスクが高く、使用実績も浅い医薬品となり、下に行くごとにだんだんリスクが低くなっています。また、指定第2類医薬品は、第2類医薬品の中でも特に注意が必要な医薬品のことです。
要指導医薬品だの第2類医薬品だの言われてもあまりピンとこないと思うので、現時点(2019/01/05)でどんな薬があるのかいくつか例を挙げます。
- 要指導医薬品:クラリチン(鼻炎薬)、ロキソニンテープ(湿布薬)、セレキノン(過敏性腸症候群薬)などなど
- 第1類医薬品:ロキソニン(頭痛薬)、リアップ(発毛剤)、ガスター10(胃腸薬)、トランシーノ(肝斑改善薬)などなど
- (指定)第2類医薬品:アレグラ(鼻炎薬)、イブ(頭痛薬)、ルル・パブロン(総合感冒薬:風邪薬)などなど
- 第3類医薬品:アリナミン(ビタミン剤)、ロートビタ(目薬)、サロンパスA(湿布薬)などなど
- 医薬部外品:リポビタンD(滋養強壮剤)、新ビオフェルミンS(整腸剤)、キュレル(化粧水やクリームなどのコスメ)
市販薬で困ったら登録販売者か薬剤師に聞こう
私がドラッグストアでアルバイトをしているときに、よく登録販売者ではない従業員に薬のことを聞いているお客さんがいました。実際、ドラッグストアでアルバイトをしているから違いは分かるものの、私自身もアルバイトしていなかったら同じことをしていると思います。
資格を持っていない従業員も、ある程度は社員の方から薬の知識を提供されていますが、やはり薬に関して聞かれると困ってしまいます(基本は有識者にバトンタッチします)。薬剤師は分かりやすいですが、登録販売者も何かしら他の従業員と違うものを身に着けているはずなので、薬で困ったことがあれば登録販売者か薬剤師に聞くとスムーズですよ。
ドラッグストアでよくあったこと
私が働いているところでは調剤が店内より早く閉まってしますので、薬剤師さんが早く帰ってしまいます。そして、調剤が閉まった後に、ロキソニンを買いに来るお客さんがちょこちょこいました。割と勘違いが多いところで、残念ながら登録販売者じゃロキソニンは販売できないのです。私がいた店舗では、調剤の営業時間のポップを作って張ってましたが、もう布とかで覆ってしまったほうがよいのでは?と思いました。
なので、このブログを読んだ方は近所のドラッグストアで第1類医薬品や要指導医薬品の買える時間を一度チェックしておくと、いざというときに困らなくて済むのでいいと思います。
おわりに
いかがだったでしょうか?登録販売者というのがどういうものなのか、少しでも知っていただけると幸いです。次、ドラッグストア行くときに、この薬はなになに医薬品だとみてみるのも面白いかもしれないですね。また、ニーズがあれば自分が知っている限りのもの(成分とか)を提供します。最後まで読んでいただきありがとうございました!