哲学

「武器になる哲学 ~人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50~」とっつきにくい哲学の本を楽しく読もう

こんにちは、しじもです。皆さんは、哲学の本を読んだことがありますか?私は読んだことがありますが、2、3回読んでもよくわからないことがよくあり、最近ではあまり読めてません・・・

そこで今回は、山口周さん著書の「武器になる哲学」という本を紹介します。最後までお付き合いいただけると嬉しいです!

武器になる哲学の表紙

(この本はKindleで読みました)

全体の感想(とっつきにくい哲学を、現代社会に役立つように分かりやすく書いてある)

この本を読んで、全体の感想ですが見出し通り哲学について書いてある本ですが、なかなか読もうと思わない哲学の本を読みやすく、さらに現代社会にフォーカスを当てて書かれているので、親近感を持ちながら読むことが出来ました。

本のサブタイトルで「キーコンセプト50」と書いてありますが、すべてが哲学のジャンルではなく、心理学や経済学などほかの分野の専門家の考えも載っていて、哲学が苦手な人も読みやすいと思いました

思想を50も紹介して、表面なぞって終わりじゃない?と疑う方もいると思います。ですが、私はこの本読んで確かに深いところまではいけないけど、心のどこかにその思想が少なくても1つは残るものがあると思いました。

この本では、著者がプロローグでなぜビジネスパーソンが「哲学」を学ぶべきなのか、そのメリットとして

①状況を正確に洞察する

②批判的思考のツボを学ぶ

③アジェンダを定める

④二度と悲劇を起こさないために

引用元:武器になる哲学 ロケーション52

と述べています。私はこの4つのメリットがビジネスだけではなく、日常生活でも役に立つと感じました。

何気ない日常の中でも、見落としていた出来事がたくさんあって、この本や他の哲学書を読んだ後によくよく考えると、そういうことだったのかと意外な発見が出来て面白いです。

印象に残った思想

エーリッヒ・フロム:自由からの逃走

エーリッヒ・フロムはドイツ出身の社会心理学者の方で、主著として「自由からの逃走」があります。

フロムは自由であることは、耐えがたいこと孤独と痛烈な責任を伴うと述べています。

私の場合、一人暮らししたいけど実家で暮らしている(自立するのが怖い)、就活などで周りにながされていい会社を選ぶ(自分のやりたいかどうかはあまり重視しないで)など、思い当たる節が何個かあります。

フロムは、個人の成長や、幸福を実現するためには、「自分自身であること」について勇気と強さを持ち、自我を徹底的に肯定することだと述べています。

私は、自分に自信がなく自分を肯定することはうまくできません(自分が嫌い)。なので、フロムが述べていることが胸にぶっ刺さります。いまは、フロムの思想のように自我を徹底的に肯定することが出来ませんが、少しずつ肯定できるように、気長に頑張りたいなと思います。

ハンナ・アーレント:悪の陳腐さ

ハンナ・アーレントはドイツ出身の政治学者・哲学者で、著書として「人間の条件」や「エルサレムのアイヒマン」がある。

悪の陳腐さはアーレントの著書「エルサレムのアイヒマンー悪の陳腐さについての報告」からきている。アイヒマンはホロコーストの中心人物であるため、周りからは大悪人と予想されていたが、結局は普通な人でした。

この話をみて、「悪」というものは誰にでも簡単に為せてしまうことであり、私自身も知らず知らず「悪」を行っていたのかなと思います。

私はまだ新卒なので、会社という集合体に属してまだ浅いので、何か特別言えることはないが、中学や高校では学校という集合体でハブられたくないから、たとえ人が傷つくことでも、大多数の方に賛同しそれが「悪」だという認識もなくその行為が行われる。そんなことがありました。(私はどちらかといえば傷つけられる側でしたが・・・)

会社では、売り上げや利益のために自分の感情を抑えなければならない場面があり、なおかつ、周りに合わせないものは、会社から退場させられることもあるかもしれません。

そうやって、周りに従って、会社に従って、社会に従って徐々に自分の「悪」に気づかない悪人になってしまうかもしれません。

日々の生活を賄うために、会社に従うのはやむを得ないと私は思います。ただ、たまに自分が人に為してきたことを振り返ってみると、意外に自分は他の人にひどいことをしてきたなあと思えて、今度からはちょっと接し方をやさしくしてみようと思えるのでは?と私は考えます。

ソクラテス:無知の知

ソクラテスは古代ギリシャの哲学者である。ソクラテス自身の著書はありませんが、弟子のプラトンが「ソクラテスの弁明」という本を執筆しています。

無知の知はその名の通り、知らないことを知っているという意味です。そもそも、知らない、分からない、ということを知ってないと、その物事を理解するスタートがきれないことになると思います。

私は知らないことを調べた結果、分かったとなるのですが、意外とブログを書いたり、日常生活で人に本を読んでこんなことがあったんだよ話そうとすると、内容が出てこなかったりします。私の場合、この時に真に知らないことを知った状態になります(最初からなれたらいいんですが)。

私が紹介している本にも書いてありますが、意外と分かったという状態は分かってないことが多いと感じました。

なので、私もですが、このブログを読んで下さった方も”分かった!”と思ったら本当に分かっているのか疑ってみたり、他人に話して分かったことがちゃんと言えているのか、正しく相手に伝わっているのか確かめてみるもいいかもしれませんね。

他にも物事を考え方を変えるような、思想がたくさんありました。

おわりに

今回哲学や心理学などの思想をまとめた本を、紹介してみました。

やってみて、何かの考えをまとめた本を紹介するのは難しいと感じました。

特に、引用について著者がいろいろな人の思想をまとめたものを引用すると、私がその引用に対して何か言ってよいのか?著者の意見と違ったことを言ってしまうのではないかと疑問を思ってしまいます。

今度は、今回よりもうまく紹介できるように頑張っていきます!

ここまで読んで下さった方、ありがとうございました!