食欲と体重増加で私がしていること

こんにちは、しじもです。

最近は涼しくなって過ごしやすい陽気になってきましたね。

それはさておき、最近私が気になっているのは体重増加です。

健康診断にいき、1年前と比べて4kg体重が増えていることが分かりました。

もともと痩せ気味なので標準になっただけなのですが1年で4kg増えるのはさすがにまずいのかなと・・・

食欲の秋になったこともあるので、今回は食欲と体重増加についての知識とそれに対して、今私がしていることを書いていこうと思います。

体重について

そもそも人間は食べた余剰分をため込む性質がある

現在の日本では、近くのスーパーやコンビニに行けば食料品が簡単に買える。

お金がなくても安いものでたくさんカロリーが入っているものもあるので、現代の日本では飢えることはほとんどないと考えられると思います。

しかし、昔の人類を考えてみるとどうでしょうか?

結構さかのぼりますが狩猟を行っていたころは、一日分の食糧が取れるかどうかは分かりません。

狩猟に成功するときもあれば失敗して食料にありつけないこともあります。

そのため、成功したときはおなか一杯食べて、もし取れなかったときに対してもエネルギーを蓄えて、体が飢餓に耐えられるように進化してきました。

そのため、その性質を今の人間が引き継いでいるとしたら、おなか一杯食べた分はもれなく体にため込むということになります。

また、以下の著書ではこのような記述がされています。

最も重要な点は、ときおり飢饉が起こるのが当たり前という場所が多かったことだ。そのため、脂肪や糖を含む高カロリー食が手に入ったときはむさぼり食い、予測される困難な時期のために体脂肪ととして蓄えておくことは理に適っていた。

引用元:快感回路 なぜ気持ちいいのかなぜやめられないのか P114

こんな感じで、人間は糖質と脂質を蓄えやすい体に進化しちゃったみたいですね(笑)。

しかも、現代ではお菓子や菓子パンなど安く買えるものがたくさんあり、主成分は糖質や脂質がメインになっていると思います。

そんなこんなで、お菓子をいっぱい食べたいという欲望をある程度制御しないと徐々に体に蓄積されていきますねー(私もこうして1年かけて体重が増えました・・・)。

人間の体重は急激に増えたり減ったりはしない

皆さんは、急激なダイエットをしたことはありますか?

私はないのですが決まってリバウンドして元に戻ったとか聞きますね。

見出し通りなのですが、体は一定の状態に保とうとするので、体重が急激に増減しないようになっています(ホメオスタシスってやつですかね(適当))。

書籍を引用するが著者は以下のことが記述している。

人間に、すでにみたような動的平衡に基づいた食欲コントロール回路が備わっている以上、体重を大幅に減らしてそれを維持するというのは極めて困難なことなのだ。

引用元:快感回路 なぜ気持ちいいのかなぜやめられないのか P104

また、逆もまたしかりで、他の著書ではやせた囚人に対して食事をいっぱい取らせた実験のことが記述されてます。

実験開始当初には、彼らは楽々2倍の食事をとることができた。だが、太っていくにつれ、食べることが苦痛に変わっていくことに気づきはじめ、脱落者が増えていった。

引用元:食欲の科学 食べるだけでは満たされない絶妙で皮肉なしくみ P15

最初述べた人間が糖質と脂質を蓄える性質があることも踏まえると、人間は急激に太ったりはしないが食生活によって徐々に太っていくと考えられると自分は思います。

また、徐々にというところがポイントだと私は思います。

そのため、気づかないうちに「体の状態を一定に保つ」という基準が上がっていて、気づいたときには元の体重に戻すのが難しくなるのと思います。

なので、逆に体重を減らすことを考えるなら急激にやろうとはせず徐々に減らしていくのがポイントかなあと私は思います。

食欲に関するホルモン

食欲に関するホルモンを簡単に紹介します。

自分は農学部にいたとは言え専門ではないので簡単なのに留めます(ちなみに専門は繁殖学です)。

レプチン

1990年代にフリードマンの研究チームが発見したホルモンです。

レプチンの特徴は脂肪細胞から分泌されるということです!(ホルモンって内臓とか脳から出てくるイメージありますよね)

レプチンは食欲を抑制する作用があります

なので簡単(雑に)に言うと下の感じになります。

・いっぱい食べる→体に脂肪が出来る→レプチンがいっぱい出る→おなか一杯だと感じる
・食べていないと→体に脂肪が少ない→レプチンが少ない→おなかすいたと感じる

そんな感じで科学者は、レプチンを肥満の人に投与すれば万事OKじゃないの?と思いました。

実際にレプチンが体で作れない(遺伝子配列がおかしくなった)人に対しては効いて食欲を減らして体重を落とすことに成功しました。

しかし、普通に肥満になった人には有効ではないと科学者は気づいたみたいです。

それはなぜでしょうか?

ポイントはレプチンが肥満細胞から作られることです。

普通に肥満になった人は、標準な人よりレプチンがもともといっぱい作られてるのです。

そして、いっぱい食べても足りないと思うということはレプチンを受け取るものがイカレテいるということです(受容体といいます)。

なので残念ながらレプチンが魔法の薬になることはなかったんですね・・・(残念)

オレキシンとCRH

オレキシンとCRHについては自分もよく知らないのでもっと簡単にいきます(ごめんなさい・・・)。

オレキシンは食欲を増加させる作用があり、お腹がすくといっぱい出されて体に何か食べろよって訴えかけます。

オレキシンはどこから作られるかというと視床下部外側部というところです(ざっくりいうと脳です)。

CRHとは副腎皮質放出ホルモンといいオレキシンとは逆な作用をします

CRHは室傍核というところから作られます(これもざっくりいうと脳です)。

余談ですがCRHは副腎皮質から出るんじゃないのと思う人もいるかもしれませんが、CRHは放出ホルモンなので、簡単に言うと副腎に行ってホルモン出せよって命令するイメージですかね。

体重が増えないように私がやっていること

防風通聖散をのむ(漢方)

筋トレとか運動しろよって思うかもしれませんが、動くのが面倒なのでこれを飲んでます。

効能としては下記のようなことが書いてありました(一部のみ)。

・便秘
・皮膚炎
・肥満症
などなど

またお薬110番のサイトを引用すると下記のことが記述されています。

【働き】

防風通聖散(ボウフウツウショウサン)という方剤です。体の熱をさまし、病因を発散させるような働きがあります。また、体の水分循環を改善し、便通をつける作用もあります。体力のある太鼓腹の肥満タイプで、便秘がちの人に向く処方です。

具体的には、肥満症、便秘、尿量減少、むくみ、のぼせ、肩こりなどに用います。また、そのような症状をともなう高血圧症や腎臓病、糖尿病などにも使用します。

引用元:http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se52/se5200130.html

成分にマオウが入っていたので交感神経を刺激します。

交感神経を刺激されると、食欲が低下します(身体的にはFight or Flight(闘争か逃走か)の状態になります)。

お通じに関与する生薬も入っているので便秘にもいいかもですね。

まあ、医薬品なのでもし買うのであれば、薬剤師や登録販売者に相談するのがいいと思います。

また、飲むときは用法容量を守って、体調が悪くなったら飲むのを控えましょう。

あと、結構高いので毎月飲むってなるとコストがかかるのが難点ですね

使用感としては体重は維持の状態で、お通じは良くなった気がします(あくまで私個人の効果です)。

飲んで1か月くらいなので、もう少し続けてみようかなと思っています。

食べる時間を決める(朝食は食べません)

以前、YouTubeのDAIGOさんの動画で、16時間は食べなくて残り8時間は食べていいという食事制限方法が紹介されていました。

自分もそれを実践しています。

具体的には、16時~23時くらいの間でご飯を食べています。

私はサラリーマンですけど昼休みはご飯を食べません(いつも寝てます)。

それで16~17時くらいになったら引き出しからプロテインバーやらチョコやら出して食べてます。

最初は周りから変な目で見られていましたが最近はチームのみんなも慣れてきたみたいです(笑)。

これのいいところは、体重が減る増える云々より朝食を食べなくていいので朝の準備が短くなる(あと、朝食と自分は気持ち悪くなる)。

あと、昼ご飯を食べないので寝る時間が増えるのと、午後の仕事であまり眠くなくなる

最後に、晩御飯が前より美味しく感じる!

なんだかんだ4か月続いているのでいい感じに続けられています。

必ずしも私は、16時間を毎日守れとは思わなく、休みの日とか普通に昼ご飯食べるときもありますしあまり体と心に負担がかからない程度で、最初は緩く始めるのがいいかもですね。

柑橘系のにおいをかぐ(アロマオイル)

以下の書籍でこんなことが描かれていました。

柑橘系の精油は交感神経を優位にする作用があります。そのため、以前から、グレープフルーツのにおいには肥満予防の作用があるのではないかといわれてきました。

引用元:<香り>はなぜ脳に聞くのか アロマセラピーと先端医療 位置No.1310(FireHD10より)

私はレモンの香りのアロマオイルですが、ハンカチにしみこませて持ち歩いています。

効果はまだよくわからないのですが、純粋に香りが良いので気にっています。

また、ローズマリーやカンファーも交感神経を刺激する作用があるらしいです。

まあ、食欲抑制の目的だけではなく普段の生活を心地よくするためのツールにも使えるのでいいかなあと私は思っています。

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございます!

これから、美味しいものも増えてきて、寒くなってさらに動かなくなって、体重との勝負が続きますが、まあそんなに気を追わずダイエットを続けていけたらなと思っています。

参考書籍・サイト

・D・J・リンデン著 岩坂彰訳 快感回路 なぜ気持ちいいのかなぜやめられないのか 2014年 河出書房新社

・櫻井武著 食欲の科学 食べるだけでは満たされない絶妙で皮肉なしくみ 2012年 株式会社講談社

・塩田清二著 <香り>はなぜ脳に聞くのか~アロマセラピーと先端医療 2014年 NHK出版

お薬110

Wikipedia オレキシン

管理薬剤師.com ストレスとCRF(CRH)

 

本日紹介の書籍

 

 

自分が使っている防風通聖散、アロマオイル