農学・生理学・食品学

農学と食品学に触れる本5選(農学部に興味のある学生さんもぜひ!)

こんにちは、しじもです。

10連休いかがだったでしょうか?

自分はありがたいことに10連休だったのですが、あっという間に終わってしましました・・・

でも、ブログをWordPressに移行したり、Simを他の会社に変えてみたりとそこそこ充実した10日間でした。

それはともかく、今回は農学と食品学系の本で自分が面白いなと思った本を5つ紹介しようかなと思います。

農学と食品学に触れる(農学部に興味のある学生さんにも!)

最初に私は大学では農学部農学科に属していました。

実際、あまりまじめに勉強をしているとは言えませんでしたが、図書館で適当に本を探して読む習慣はありました。

それも踏まえて、家にある本で農学と食品に触れられる本を探したときに5冊くらい見つかったので紹介します。

また、大学受験で農学や農芸化学を学んでみたいなという学生さんは、息抜きがてらこういった興味のある分野の本に触れるのもいいかもしれませんね。

わたしは浪人(宅浪)していたのですが図書館で植物とかの本を借りてモチベーションを上げていました。

挿入画像(カフェ)

①植物はなぜ薬を作るのか(植物の生存戦略、それを利用する人)

概要・難易度

本書は、斎藤和季さん著で、現在は千葉大学大学院薬学研究院の教授の方です。

また、本書は以下の7章で構成されていました。

第一章:植物から作る薬

第二章:薬になった植物成分

第三章:植物はなぜ薬を作るのか?

第四章:植物はどのように薬になる物質を作るのか?

第五章:植物の二次代謝と進化のしくみ

第六章:バイオテクノロジーと植物成分

第七章:人類は植物とどのように相互共存してくべきか?

この本の難易度ですが★★☆☆☆くらいだと思います。

高校の生物の知識があると読みやすいと思います。

しかし、身近にある植物(コーヒーやお茶、タバコ)、薬の成分(モルヒネ、アスピリン(バファリンに入っているやつ))が登場するので、生物の知識忘れてしまった、やっていない人でも読める内容になっていると思います。

薬の成分を作るのにも理由がある!

普段私たちは、コーヒーからカフェインを摂ってリフレッシュなど、植物の成分を利用していると思います。

しかし、なぜ植物はこういった成分を作るのでしょうか?

筆者は下記のように述べています。

植物はこのような長い歴史を生き抜くために、戦略を立て、実行して、トライアル・アンド・エラーを繰り返しながら進化する必要がありました。土に根を生やして移動しない、という基本的な生き方を選択した段階で、動くことができる動物とは異なった生存戦略が必要だったのです。引用元:植物はなぜ薬を作るのか 斎藤和季著 location925

このように、植物は別に人間や他の動物のために薬となる成分を作っているのではなく、自分自身が生き残って繁殖するために成分を作っているのです

本書では、具体的に植物がどのような成分を作って外敵から身を守っているのか、また、その成分が人間にはどのような恩恵をもたらしているのかが、写真や図を交えて分かりやすく記述されています。

植物が興味ある人だけでなく、薬にも興味があるという方にも面白く読める本だと私は思います!

②コーヒーの科学「おいしさ」はどこで生まれるのか(コーヒー好きだけはなく語れるように!)

概要(詳しくは過去記事を参照してください!)

本書は、旦部幸博さん著で、滋賀医科大学の講師をしている方です。

本書は、以下の8章で構成されていました。

第1章:コーヒーって何だろう

第2章:コーヒーノキとコーヒー豆

第3章:コーヒーの歴史

第4章:コーヒーの「おいしさ」

第5章:おいしさを生み出すコーヒーの成分

第6章:焙煎の科学

第7章:コーヒーの抽出

第8章:コーヒーと健康

普段私たちは何気なくコーヒーを飲み、その香りや味を楽しんでいると思います。

中には、コーヒーに含まれるカフェインを目当てに飲んでいる方もいらっしゃると思います。

そんなコーヒーを、より詳しく、そして何よりコーヒー好きな方が語れるようになる!そんな一冊だと私は思います。

この本の難易度ですが★★☆☆☆くらいだと思います。

1冊目と同じくらいの難易度にしていますが、私としてはコーヒーの科学の本の方が易しいと感じます(単に私がコーヒー好きなだけかもしれません・・・)。

また、本書に関しては、私が過去に記事を書いているのでそちらを参考にしていただければなと思います。

コーヒーの科学(コーヒー好きだけではなくコーヒーを語ろう!)こんにちは、しじもです。皆さんは、コーヒーはお好きですか? 最近ですと、セブンなどコンビニで安くておいしいコーヒーが飲めますね! ...

③気象学入門(毎日感じたり眺めたりする、雲・雨。風を学ぶ)

概要・難易度

本書は古川武彦さんと大木勇人さん著で、普段身近な天気について詳しくだけど、理解できるように丁寧に書かれている本です。

本書の構成は以下の7章で構成されています。

第1章:雲のしくみ

第2章:雨と雪のしくみ

第3章:気温のしくみ

第4章:風のしくみ

第5章:低気圧・高気圧と前線のしくみ

第6章:台風のしくみ

第7章:天気予報のしくみ

この本の難易度ですが★★★☆☆くらいだと思います。

私はこの本を読んだときにブルーバックスの中でもやや難しい目かなと思いました。

というのも、物理や地理の知識がある程度必要で自分はそのどちらも学んだことがほとんどないからです。

ですが、この本は図が非常に多く、解説も丁寧なので何とか理解しながら読んでいくことが出来ました

農学科で気象学を学ぶこともできます

私が属していた農学科では気象学を2年次と3年次で学ぶことが出来ました。

それは、植物の栽培と天気、気候は関係があるからです。

といっても、私自身専門は畜産関係なので授業は取りませんでしたが・・・

気象学に興味がある学生の方は、天気予報士や気象庁だけではなく、農学や環境学系でも学ぶことが出来ることを頭の片隅に入れておくのもいいかもしれないですね。

④食品の裏側(みんな大好き食品添加物)

概要

本書は安部司さん著で、実際に添加物商社で勤務した経験があり食品添加物産業の現場に詳しい方です。

本書は、以下の7章で構成されています。

序章:「食品添加物の神様」といわれるまで

第1章:食品添加物が大量に使われている加工食品

第2章:食卓の調味料が「ニセモノ」にすりかわっている!?

第3章:私たちに見えない、知りようのない食品添加物がこんなにある

第4章:今日あなたが口にした食品添加物

第5章:食品添加物で子供たち舌が壊れていく!

第6章:未来をどう生きるか

この本の難易度ですが★☆☆☆☆くらいだと思います。

本書は、筆者が食品添加物の産業の現場で働いて実体験をもとに、どんな食品に食品添加物が入っていて、それは企業がどういった意図で入れているのかなどが書かれています。

専門知識はあまり出てこないのと、ユーモア溢れる文章なのでスラスラ読むことが出来ます。

食品添加物を拒絶すればよいというわけではない

筆者も述べていますが、食品添加物はデメリットだけではなく、当然メリットもあります。

私たちがコンビニやスーパーなどで総菜や弁当などを買うことが出来るのは、添加物の保存性があるからだと思います。

また、大学時代に食肉の授業で学んだのですが、ソーセージやハムなどに亜硝酸ナトリウム(発色剤)が含まれていますが。

これは、発色良くするだけではなく、ボツリヌス菌をはじめとする最近の育成を抑える働きがあります。

また、食品会社も食品衛生法に則って亜硝酸ナトリウムを使用しているため、私個人の意見としてはむしろ無塩せきのソーセージの方が危ないのでは?と思います。

そんなこんなで、この本は食品添加物について、私たちが買っているものは本当に大丈夫なのか?そして、食品添加物とうまく付き合っていく方法が分かる本だと私は思います。

⑤わかりやすい食品化学(農芸化学科のシラバスでよく見る本)

概要・難易度

最後に、食品化学の入門書を紹介します。

本書は以下の6章で構成されています。

第1章:食品とは

第2章:食品の成分

第3章:食品成分の科学

第4章:食品の貯蔵

第5章:食品の安全性

第6章:食品の機能性

この本の難易度ですが★★★☆☆くらいだと思います。

本書は、食品化学の入門書となっているので高校化学(特に有機化学)がある程度理解しているのであれば問題なく読めると思います。

また、食品に興味がある、スーパーで食品関係の仕事をしている方(食品安全検定をとるひとも参考になるかも?)でもちょっと化学の難しいところを目をつぶれば十分理解できる内容だと私は思います。

何より身近な食品のことなので、親近感を持って楽しく学べるそんな専門書だと私は思います。

出版社: 三共出版

おわりに

ここまで、読んでいただきありがとうございます!

この記事が、WordPressで書く初めての記事になりました!(以前のは、はてなブログで書いたものを持ってきました)

まだ、記事をうまく書くことが出来ませんが、これからうまく書けるようになって、読んでくれた方にいろんな情報を提供できればなと思います。